Ryzen 3 と内蔵GPUでゲームを遊ぶ!

APUをご存知でしょうか?
簡単に言えばグラボの機能を内蔵したCPUで、AMD社から販売されています。

もう少し正確に言うと、最近のCPUには大抵グラフィック機能が内蔵されているのですが、APUはそれが大幅に強化されており、グラボがなくても「ある程度」は3Dゲームを動かすことができます。
この「ある程度」というのが曖昧な表現で、「軽いゲームなら」とか、「グラフィック設定を低くすれば」と言い換えられる場合もあります。

でも、実際にどのくらい動くのか、どの程度の品質で遊べるのかは見てみないとわかりませんよね。許容できる範囲も人それぞれでしょうし。

ということで、Ryzen 3でAPUマシンを一台自作してみました! ちょうどサブのPCがほしいと思っていたところだったのですw
これを使ってPCゲームがどのくらい動かせるのか、動画も交えて実験していこうと思います!

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APUを購入すべきユーザー

実験の前に、APUがどんなユーザーに向いているのかを考えてみました。

まずパソコンで本格的にゲームをしたい方は、素直にグラボを搭載したゲーミングPCを購入すべきです。APUの内蔵GPUだけでは多くのゲームを快適に楽しむことはできません。あくまで動かせるゲームもあるというだけです。

次にネットサーフィンや動画視聴、オフィス系ソフトの使用のみでパソコンでゲームはしないという方ですが、そういった方にはAPUはややオーバースペックかなと思います。
上記の用途であればAPUマシンを組むまでもなく、3万円くらいのノートパソコンで十分ですし、自作するならGPU機能を内蔵しない下位のCPUで事足りるでしょう。

結局のところAPUをおすすめできるのはその中間で、「パソコンは一般的な使い方がメインで、たまに、ちょっとゲームがやりたい」という層になるかと思います。
下位モデルであればAPUもかなりお手頃な価格ですので、動画が綺麗に見られる、グラボがなくてもゲームを遊べる(クオリティは気にしない)という点に魅力を感じるのであれば検討する価値はあるでしょう。

Ryzen 3 3200Gで自作してみた

ということで、筆者が買いそろえたのはこちらです。

たったこれだけです!
これだけで3Dゲームが(ある程度)動かせるんです!

ちなみにケースのDeskmini A300はベアボーンキットで、すでに電源とRyzen 3に対応したマザーボードが組み込まれており、CPUファンも付属しています。

組み上がったものがこちらです。
写真には写っていませんが、カマボコより少し大きいくらいのACアダプターもあります。

気になるお値段は……

CPU 12,873円
メモリ 5,236円
SSD 2,014円
ケース 17,479円
合計 37,602円

4万円以下です!(いずれも購入時点の価格です)
ゲーム「も」できるパソコンが4万円以下で手に入るなら、結構安いと思いませんか?
ちなみにケースをもっと安いものにしてマザーボードと電源を別途調達すれば、もう5千円程度は安くできそうです。そうすればコスパがさらにアップしますね!

なお、上記価格にOSやモニター、増設用ストレージ、マウスにキーボードなどは含まれておりませんのであしからず。
それらを買いそろえると3~4万円程度上乗せされるので、それならグラボが乗ったゲーミングPCのセットを買えばよくない? という話になりますw
すでにモニターやOSなどを持っているのであれば自作を検討するのも良いかと思います。

Ryzen 3 3200Gと内蔵GPUでゲームを動かす!

RyzenとDeskmini A300を使った自作パソコンはかなり人気なので、たくさんの方が情報を発信していらっしゃいます。
一般的なベンチマークなどは検索すれば出てくると思いますので、そちらをご参照ください。(丸投げ)

使ってみた感触としては、止まったり重くなったりすることはありませんし、Youtubeなどもストレスなく見られるので、普通に使う分には不自由しないと思います。

では、いよいよ実験開始です!
グラボ無し、内蔵GPU(Radeon Vega 8 Graphics)だけでどこまでゲームを動かすことができるのでしょうか?
ちなみにメモリは8GBです。

ドラゴンクエスト10(X)

手始めに軽いと評判の「ドラクエ10」のベンチマークソフトを試してみましょう。
動画をご覧いただければどのくらいの品質で動くかおわかりいただけると思います。

結果はこちら!↓

フルHDの最高設定で「快適」判定が出ました!

fps表示が録画できていなかったのですが、通常時は60fps近くを維持、高負荷時に30fps程度まで落ちました。
この設定でもストレスなく遊ぶことはできそうですね!

ファイナルファンタジー15(XV)

続いてPC版の「FF15」にて試してみます。

ひとまず強気にフルHDの高設定で試してみたところ…

「動作困難」でした。
言われるまでもなく、流れる映像がカックカクだったのでとても遊べるものではないことはわかりました(^^;)

ということで、グラフィック設定を軽量(低設定)にして再度チャレンジです。

これでもまだ厳しいようです。

そして、軽量品質で解像度を1280×720に下げたものが以下の映像となります。

結果がこちら。↓

これでも平均fpsは20台前半で、30fpsを越える場面はありませんでした。

我慢すればプレイできないことはなさそうですが、美しいグラフィックを楽しむにはグラボが必要なようですね。

今後も様々なゲームで実験予定!

FF15で早くも限界が見えてしまったわけですが、今後も新旧様々なゲーム、軽いものから重いものまで試していきたいと思います。
結果は下記に一覧としてまとめるほか、各ゲームごとに記事にしていきたいと考えております。

自分が所持しているソフト以外は体験版や無料配布のものが多くなりそうですが、よろしければYoutubeのチャンネルもご登録いただけると嬉しいです!

動作検証済みのゲーム

Ryzen 3 3200Gと内蔵GPU(Radeon Vega 8 Graphics)、メモリ8GBで動作確認を行ったゲームのリストです。

動作の評価は5段階で以下の通りとなります。

  • ★★★★★:優。最高設定、フルHDで60fpsを維持しストレスなく遊べる。
  • ★★★★☆:良。それなりに高い設定、フルHDで30fps以上を維持し快適に遊べる。
  • ★★★☆☆:可。設定を低くすればフルHDでも30fps程度は維持しそれなりに遊べる。
  • ★★☆☆☆:難。最低設定にしてもフルHDでは30fpsに届かず、快適に遊べない。
  • ★☆☆☆☆:不。動作しない、または最低設定で解像度を下げてもまともに遊べない。
タイトル 動作評価 コメント
Battlefield V(バトルフィールドV) ★★☆☆☆ 案外動くが快適とは言えない。
Grand Theft Auto V(グランド・セフト・オートV) ★★★☆☆ グラを妥協すればそこそこ遊べる。
Layers of Fear(レイヤーズ・オブ・フィアー) ★★☆☆☆ 設定を下げれば動かないことはない。
>observer_(オブザーバー) ★★★☆☆ ぼやけたグラも雰囲気に溶け込む。
ドラゴンクエスト10(X) ★★★★☆ 極端に重い場面以外は快適。
ファイナルファンタジー15(XV) ★★☆☆☆ 設定をかなり下げれば遊べなくはなさそう。


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