
冬になると空気が乾燥してのどがイガイガ……
そんな経験をして加湿器の購入を検討される方も多いかと思います。
しかし、加湿器には様々な方式があり、値段もピンキリ、どれを選んだら良いのかわからない……というのは誰しもが通る道です。
さらに、商品ページだと良さそうに思えても、レビューを見るとデメリットもあるらしくて購入に踏み切れない……ということもあるでしょう。
そこで今回は、加湿器の各方式を比較し、それぞれのメリットとデメリットを挙げていこうと思います。
そして、私が至った結論、即ち最強の加湿器もご紹介します!
(面倒な方は最後の部分だけご覧ください^^;)
私のおすすめに限らず、目的に合った加湿器選びのお手伝いができれば幸いです。
もくじ(ページ毎)
スチーム式加湿器の特徴
スチーム式とはその名のとおり、お湯を沸かして湯気を出すタイプです。
ストーブをお使いの家庭では水を入れたヤカンを置いていらっしゃることもあると思いますが、それと同じ原理ですね。
加湿力が高いのが最大の特徴で、広い部屋など他の方式では力不足となる場合はスチーム式がおすすめです。
また、お湯を沸かすので細菌が繁殖しにくいのも安心ポイントです。
一方、お湯を沸かすためポコポコという音がします。寝室で使う場合、神経質な方は気になって眠れないという可能性があることも考慮するべきでしょう。
電気ポットでずっとお湯を沸かしているようなものですので、他の方式に比べて電気代が高くなるのも気になる点です。
また、過度に加湿しすぎると結露してしまう恐れもあります。
それと、小さいお子様がいる場合は注意が必要でしょう。
電気代は気にしない、とにかく強力な加湿器がほしい、という方におすすめなのがスチーム式ですね。
本体が安いものも多く、とりあえず試しに買ってみるならスチーム式が無難と言えるでしょう。
電気代を極力抑えたいという方にはおすすめできません。
メリット
・加湿力が高い。
・細菌が繁殖しにくく衛生的。
・本体価格が安いものが多い。
デメリット
・音がするので気になる可能性がある。
・他の方式より電気代がかかる。
気化式加湿器の特徴
フィルターにしみこませた水を風で蒸発させる仕組みです。
部屋干しの洗濯物に扇風機をあてるイメージでしょうか。
気化式加湿器はスチーム式に比べて電気代が抑えられるのがメリットです。
しかしながら加湿力はそれほど高くありません。
また、ファンが動作するため完全に無音とはいきません。
さらに、細菌が繁殖しやすく、こまめなお手入れが必要になります。汚れたまま使うと細菌が空気中に散布されることになります。
部屋の温度が下がって寒く感じる恐れもあります。
このように、気化式はずぼらな方や高い加湿力を求める方にはおすすめできません。
それほど強く加湿する必要がなく、こまめに清掃できるということであれば選択肢に入ってくるでしょう。
メリット
・電気代が安い。
デメリット
・加湿力が低い。
・こまめにお手入れしないと細菌が繁殖しやすい。
・部屋の温度が下がる。
超音波式加湿器の特徴
超音波で水を水蒸気に変える方式です。
イメージとしては霧吹きに近いでしょう。
本体が安く、静かで、消費電力も少ないのがメリットです。
小型タイプもあり、デスクや車など限られた空間を加湿したい場合も活躍します。
しかし、デメリットも多いのが超音波式です。
水をそのまま射出しているので、入れっぱなしの汚れた水などを使うと雑菌を部屋にまき散らしてしまうことになります。
また水に含まれるミネラルも散布されるため、周囲に白い粉が付着することもあります。
製品によっては水の粒が大きすぎて、周りが濡れてしまうこともあるそうです。
メリットだけ見ると一番良さそうに思えますが、デメリットを考慮するとおすすめできないのが正直なところです。
健康被害の例もあるようですので、特に幼いお子さんや高齢の方がいる場合は別の方式を選んだ方が良いでしょう。
メリット
・本体が安い。
・静か。
・消費電力が少ない。
デメリット
・衛生面に問題がある。
・周囲が白い粉で汚れる。
・製品の周りが濡れてしまうこともある。
下記のような水を除菌して噴射する製品もありますが、気軽に買えるお値段ではありませんね^^;
ハイブリッド式加湿器の特徴
温風気化式、加熱超音波式など、複数の方式を組み合わせたハイブリッドタイプもあります。
それぞれの弱点を補い合い、使い勝手が向上しているのがメリットです。
ただし、構造が複雑なためお手入れが大変なのと、本体価格が高めなのがデメリットと言えるでしょう。
メリット
・元の方式の弱点が補われている。
デメリット
・お手入れが大変(機種にもよるでしょうが)
・本体価格が高め
各方式のメリット・デメリットのまとめ
これまで見てきたように、加湿器の方式にはそれぞれメリットとデメリットがあり、安くて効果的でお手入れ簡単、というものは恐らく存在しません。
置く場所や使う人を考慮し、目的に合った加湿器を選択する必要があると言えるでしょう。
以下に各方式のメリットとデメリットを表でまとめましたので、もう一度ご確認ください。
繰り返しになりますが、安価な超音波式は個人的におすすめできません。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
スチーム式 | 高い加湿力 衛生的 本体が比較的安い |
音が気になる 電気代が高め |
気化式 | 電気代が安め | 加湿力は低め こまめなお手入れが必要 温度が下がる |
超音波式 | 本体が安い 静か 消費電力が少ない |
衛生面に問題 周囲が白い粉で汚れる 製品の周りが濡れることも |
ハイブリッド式 | 元の方式の弱点が 補われている |
お手入れの手間がかかる 本体価格が高め |
??? | 場合によっては本体が無料 無音 電力消費なし |
加湿力は低め |
最後の???が気になりましたね?
それこそが、私がおすすめする最強の加湿器なのです!
私が辿り着いた最強の加湿器はこれ!
私はのどが弱いくせにものぐさであり、なおかつ高価な機種を買うほどのお金もありません。神経質なのでうるさいのも嫌です。
そうなるとどの加湿器を選べば良いのかわからず、延々と迷い続けることになります。(実際かなり迷いました)
そして最終的に行き着いたのがこちらです。
濡らしたバスタオルを部屋に干す。
昔からあるお手軽加湿法ですが、結局私にはこれが一番合っているようなのです。
電気代はかかりませんし、音もしません。
家にあるバスタオルを使えばタダです。
大判のタオルを使えば半日はもちますし、洗濯物と一緒に洗えばお手入れ完了、そのまま部屋に干すだけです。
(洗濯機で脱水するとすぐ乾いてしまいますが)
あくまで私の部屋の場合ですが、木造六畳の部屋でエアコンを20℃設定でつけっぱなしにした場合、湿度は40%~50%程度をキープできるくらいです。(これは設置場所や天候によってかなり変わると思います)
加湿力はそれほど強くありませんが、「もうこれでいいじゃん」というのが正直なところです(笑)
ということで、私のおすすめ加湿器(器具ではありませんが)はバスタオルです!
このような室内用の物干しがあると簡単に干せます。
最後に
どの加湿器を買おうか迷っていらっしゃる方は、まずは濡れたバスタオルをお試しいただき、それでは足りない、もっと加湿したいということであれば一般的な加湿器を検討されるのが良いのではないかと思います。
この記事が加湿器選びの参考になれば幸いです。
それではまた!